2017/03/02
毎年この季節になると、都会のオアシス浜離宮恩賜庭園の菜の花を見に出かけます。
子供の頃に見た田舎の畦道に咲いていた菜の花。
菜の花を見ると、ふるさとの懐かし情景が思い浮かびます。
浜離宮のお花畑は、今が一番見ごろです。
一面菜の花の黄色が眩しく光っていました。
菜の花と梅と東京タワー。菜の花の向こうには、高層ビルが聳え立つ。
都会ならではのお花畑を眺めることができます。
浜離宮の林の中を歩いていると、都会の喧騒から離れ、森の中にいるような錯覚に陥ります。
徳川将軍家の別邸であった浜離宮。風情ある大名庭園をゆっくり散策するのも楽しみの一つです。
都会のオアシスへ春の息吹を感じにでかけよう!
Contents
浜離宮恩賜庭園とは
潮入りの池と二つの鴨場をもつ江戸時代の代表的な大名庭園。
♠東京湾から海水を取り入れ潮の干満で景色の変化を楽しむ、潮入りの回遊式築山泉水庭です。
♠園内には鴨場、潮入の池、茶屋、お花畑、ボタン園などがあります。
♠1654年に徳川綱重(四代将軍家綱の弟で甲府宰相 )が江戸湾の一部を埋め立てて屋敷を建てたのがはじまりです。
♠その後、徳川将軍家の別邸浜御殿になり、11代将軍徳川家斉の時代にほぼ現在の庭園の形が完成しました。
♠将軍家の別邸浜御殿や、宮内省管理の離宮を経て、東京都に下賜され都立公園として開園されました。
浜離宮恩賜庭園のみどころ
大手門
お花畑
一面黄色に輝く菜の花が見ごろをむかえていました。2017.2.28現在
潮入の池
海水を取り入れて、潮の干満により水位を上下させ、庭園の趣に変化を生ずるように作られている池のことを「潮入の池」といいます。この庭園は、約28,000㎡(8,500坪)の大泉水を中心として作られており、潮入りの池を持つ代表的な大名庭園です。池には、ボラ、セイゴ、ハゼ、ウナギ、カニなどが生息しており、秋・冬には、多くの鴨類やユリカモメなどが飛来します。(解説板より)
松の御茶屋(まつのおちゃや)
潮入りの池の北東側にある茶屋。
お伝い橋(おつたいばし)
宝永4年(1707)のちの6代将軍徳川家宣が、庭園の大改修をおこなった時、はじめてこの橋をかけました。平成24年に改修した現在の橋は、橋長約118mの総桧造りです。
中島の御茶屋(なかじまのおちゃや)
御茶屋とは、江戸時代の大名庭園等に設けられた園遊接待のための施設です。
宝永4年(1707)のちの6代将軍徳川家宣が建設したもので、室内からの眺めが素晴らしく、最も立派な御茶屋でした。別名「狎鴎亭(こうおうてい)」とも呼ばれていました。享保9年(1724)火災のため焼失し、64年後の天明8年(1788)、11代将軍家斉の治世に再建されました。明治維新後皇室の離宮となり、しばしば国賓等も迎えましたが、昭和19年(1944)11月29日、第2次大戦の空襲により焼失しました。その後、昭和58年(1983)、財団法人日本宝くじ協会の助成事業として再建することができました。(解説板より)
木造平屋建入母屋造り一部寄棟銅板葺161.5㎡ 露台78.3㎡
梅林
ハクバイ・コウバイが咲き始めていました。
新銭座鴨場(しんせんざかもば)
「鴨場」とは、古くから大名の別荘地などに設けられていた野生の鴨などの水鳥を遊猟するための場所のことです。現在、鴨場が見られるのは全国で5カ所したないとのことですが、そのうちの1か所が浜離宮恩賜庭園の鴨場です。
施設情報・アクセス
【開園時間】
午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)
【休園日】
年末・年始
(12月29日~翌年1月1日まで)
【入園料】
一般 300円
65歳以上 150円
(小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料)
【アクセス】
<大手門口>
●都営地下鉄大江戸線「築地市場」(E18)「汐留」(E19)・ゆりかもめ「汐留」下車 徒歩7分
●JR・東京メトロ銀座線・都営地下鉄浅草線「新橋」(G08・A10)下車 徒歩12分
<中の御門口>
●都営地下鉄大江戸線「汐留」下車10番出口 徒歩5分
●JR「浜松町」下車 徒歩15分
●水上バス(日の出桟橋─浅草)
●東京水辺ライン(両国・お台場行)「浜離宮発着場」下船
今日の発見
浜離宮恩賜庭園の鴨場にはじめて行きました。300年の時を経て、鴨猟の「のぞき穴」から見た景色は、池の向こうに高層ビルが聳えていました。将軍様もびっくりですね!(^^)! 菜の花は満開で、一面黄色に輝き、とっても綺麗でした。ウメと菜の花と東京タワーのコラボは、都会のオアシスならでは。春の息吹を感じながら、静かな大名庭園の散策を楽しむことができました(*^_^*)