京都東山の大舞台「将軍塚青龍殿」から京都市内を一望!京の夏の旅2017!

2017/08/18

京都で舞台と言えば「清水の舞台」ですが。

2014年、「将軍塚青龍殿」に清水寺の舞台の4.6倍の広さ(延面積:1046㎡)の木造大舞台ができました。

この舞台からの眺めは京都市内を一望できる180°の大パノラマ!

比叡山から連なる山並み、鴨川、京都御所、京都市街中心部・・・。

大文字の送り火もすべて眺めることができます。

舞台の真ん中には、ガラス張りの茶室がありました。

さすがに、真夏のこの時期、茶室に入ると熱中症で倒れてしまいそうですが。

「将軍塚青龍殿」の大舞台は、京都盆地を一望するのにおすすめのスポットです。

青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)

♦青蓮院(しょうれんいん)は、京都市東山区粟田口(あわたぐち)三条坊町にある天台宗の寺院。
♦青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)とも称する。
♦山号はなし。
♦開基(創立者)は伝教大師最澄、本尊は熾盛光如来(しじょうこうにょらい)である。
♦日本三不動の1つ国宝「青不動」のある寺としても知られる。

「門跡寺院」とは

♦皇室や摂関家の子弟が入寺する寺院のことであり、青蓮院は多くの法親王・入道親王(皇族出身で親王の称号を与えられた僧侶)が門主(住職)を務め、格式を誇ってきた。
♦江戸時代に仮御所となったことがあるため「粟田御所」の称もある。

青蓮院門跡の詳しい情報は⇒こちら

将軍塚青龍殿

♦寺の南東、東山の山頂に位置し、青蓮院の飛び地境内となっている。
♦桓武天皇が平城京遷都にあたり、王城鎮護のため将軍の像を埋めた所と伝え、京都市街の見晴らしがよい。
♦ここにも庭園があり、春・秋には夜間拝観が実施される。
♦2012年より大護摩堂「青龍殿」建立工事が行われ、2014年10月4日に半田孝淳天台座主を大導師として青龍殿落慶青不動明王開眼法要が行われた。
♦これに併せて10月8日~12月23日まで、国宝青不動明王のご開帳と、青龍殿の一般公開が行われた。
♦これまでも将軍塚の横に展望台があったが青龍殿の北に京都盆地を一望できる舞台も併せて設置された。

青龍殿

平成26年10月、京都東山山頂に大護摩堂「青龍殿」を建立、落慶。

青龍殿とは、奈良大仏殿のおよそ横幅半分の木造大建築物で、国宝 青不動をお祀りする建物です。青蓮院では、この国宝 青不動を初めて奥殿に安置し、精密な複製画を通じておまいりすることが可能となりました。

大舞台

青龍殿には清水寺の舞台の4.6倍の広さ(延面積:1046㎡)の木造大舞台を新設。眼下に京都市内が一望でき、西展望台からは京都市内のみならず、大阪のビルまで遠望できます。

ガラスの茶室

ガラスの茶室をデザインした吉岡 徳仁(よしおか とくじん)氏は、プロダクト、建築、空間などのデザイナー(1967生まれ)。

『日本人の自然美に関心を抱く吉岡は、エネルギーやオーラのようなものを空間から知覚する、日本独自の自然に対する解釈とその空間性に着目した。

このような本質的な自然美の知覚化は、日本古来から受け継がれてきた茶道における思想にも通底している。

「光庵」の透明なガラスで構築された茶室という小宇宙的な空間から、自然の要素を感知し、自然と一体化することで、日本の思想・文化の原点を見ることができるのではないだろうか』(茶室の解説より)

将軍塚の由来

桓武天皇は都を奈良から京都の南方、長岡に移されましたが、いろいろと事故が続きました。この時、和気清麻呂は天皇をこの山上にお誘いし、京都盆地を見下ろしながら、都の場所にふさわしい旨進言しました。天皇はその勧めに従って延暦十三年(794年)、平安建都に着手されました。

天皇は、都の鎮護のために、高さ2.5メートル程の将軍の像を土で作り、鎧甲を着せ鉄の弓矢を持たせ、太刀を帯させ、塚に埋めるよう命じられました。これが、この地を「将軍塚」と呼ぶ由来です。
この「将軍塚」は、国家の大事があると鳴動したという伝説が、源平盛衰記や太平記に残されております。また、延元年間(1338年頃)には新田義貞がここに陣を敷いて足利尊氏の軍を敗り、また近くは太平洋戦争にここが高射砲の陣地にもなりました。将軍塚は、「強者どもが夢の跡」でもあります。

近代では、東郷元帥、黒木大将、大隈重信、菊地大雪等のお手植えの松と石柱があり、 往時の偉人達が訪れ、ここから京の都を一望して日本の将来に思いを馳せたことが偲ばれる由緒ある場所です。

庭園

展望台に続く庭園には、紅葉(約220本)、桜(約200本)、源平垂れ桃、藤、シャクナゲ、サツキ等が植えられ、特に紅葉、桜の名所となっています。

秋季と春季にはライトアップが催されます。

また、青龍殿庭園は回遊式庭園に枯山水庭園を取り込み、室町時代、すなわち日本庭園が技術的にも芸術的にも最も優れた時代の手法を用いて作庭されたもので、一見して作庭者の企図とする着想が庭の隅々まであふれている野心作です。また、東屋からの将軍塚、西山の遠望は見事な借景庭園の一例です。

拝観案内・アクセス

拝観案内

拝観時間

●午前9時より午後5時まで(午後4時30分受付終了)
●拝観所要時間は、約30~40分程度です。
●秋季と春季には日没よりライトアップが始まります。開催期間は、お問い合わせください。

拝観料
大人 500円
高校生 400円
中学生 400円
小学生 200円

交通アクセス

●三条通蹴上より五条通に通じる東山ドライブウェイの頂上から将軍塚へ至る。
●大型バスは青龍殿福徳門内にて下車後、市営無料駐車場に駐車。
●京都駅よりタクシー 約20分 青蓮院よりタクシー 約10分。
●タクシー、普通自動車は、青龍殿福徳門内に駐車可。

循環バス・ピストンバス(青龍殿⇔三条京阪)

料金:大人230円 小人120円均一
運行日:京阪バスが、年間土・日・祭日、11月は毎日運行、および4月、5月の連休運行

タイトルとURLをコピーしました