世界遺産「熊野古道」!中辺路ルートを辿る!パワースポット体感計画!

トレッキング

2018/04/16

平安時代から江戸時代にかけて、多くの参詣者で賑わった熊野古道。

世界遺産にも登録され、一度は訪れてみたいと思っていました。

今回は、大阪まで、久しぶりに車で帰省する予定なので。

紀伊半島(和歌山県と三重県)にも足をのばしてみようと思っています。

出かける前に、熊野古道についてちょっとリサーチしてルートを考えてみました。

『紀伊山地の霊場と参詣道』

熊野詣とは

日本人の旅の始まりは、歴史的にみると、巡礼の旅であったといわれています。

その起源は熊野詣。

熊野詣とは、熊野三山熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社)を参詣することを言います。

また、熊野三山へ通じる熊野古道は、霊場・山岳修行の道でもありました。

でも、なんで三つの神社を参詣するのかが、ちょっと疑問ですね?

三つの神社を参詣するのはなぜ?

そもそも”熊野詣”は、

平安時代、「神仏習合(神道と仏教が融合した思想)」と「浄土信仰」が広まったことで、熊野地方が朝廷や公家の信仰を集めるようになったのが始まりです。

そして、熊野三山には、下記の神様が祀られています。

熊野本宮大社の「家津御子大神(けつみこのおおかみ)」は来世を救済する阿弥陀如来。

熊野速玉大社の「熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)」は過去世を救済する薬師如来。

熊野那智大社の「熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)」は現世を救済し利益を司る「千手観音」の権現(仏・菩薩が人々を救済するため、仮の姿をとって現れること)。

『この三体の神様が、過去・現在の自分の罪とけがれを滅し、来世の自分を救ってくれる。』ということなんですね。

だから、三山を参詣しないと、過去世・現世・来世の自分を救うことはできないんですね!

人々は熊野三山に至る苦難の険しい道をたどることによって、自分の罪と穢れを滅し、本宮の阿弥陀如来を参拝することで、生きながらにして新しい自分に生まれ変わると信じていたそうです。

また、鎌倉時代の一遍上人が熊野本宮に参詣したおり、熊野権現から託されと伝えられている次のような言葉があります。

信不信をえらばず、浄不浄をきらはず、その札をくばるべし

これは、信じる者も信じない者も、貧しき者も富める者も、女も男も、病を持つ者も、すべての人に平等に参詣の機会を与えられるという意味です。

熊野詣が一般の庶民にまで広まったのも納得ですね。

参詣者の変遷

平安時代は、
主な参詣者は、法皇や上皇などの皇族、貴族や女官でした。

皇族や貴族が、険しい山道を乗り越えて参詣する姿は、不思議な感じがしますが・・・。

室町期以降は、
武士や庶民が参詣するようになり、切れ間なく旅人の行列ができた様子から”蟻の熊野詣”とまでたとえられるようになりました。

江戸時代は、
多くの庶民が東国からも参詣するようになりました。
十返舎一九の『東海道中膝栗毛』には、「伊勢へ七度、熊野へ三度、愛宕さまへは月参り」という一節があります。

信仰心の篤さを「伊勢に七度(ななたび)」「熊野へ三度(さんど)」と表現したように、広く庶民が”お伊勢参り(伊勢神宮への参拝)”と”熊野詣”を行うようになりました。

熊野古道とは

熊野古道とは、熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へと通じる参詣道のことです。

人々が現世での生まれ変わりを信じて歩いたこの巡礼の道は、2004年7月「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界で2番目の「道」の世界遺産に登録されました。

ちなみに最初に登録されたのは、スペイン~フランスの「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」です。

熊野古道と言ってもルートはいくつもあります。

なかでも「中辺路」はメインルートと言われ、後鳥羽上皇・藤原定家・和泉式部などが歩いた道です。

平安の貴族たちは、紀伊路を経て中辺路を通り本宮を目指しました。

江戸時代になると、熊野詣は一般の庶民にまで広まり、東国から伊勢参りを終えた人々が、「伊勢路」を通って参詣することが多くなりました。

伊勢路」は、伊勢神宮と熊野速玉大社を結ぶ参詣道です。

伊勢と熊野が「熊野古道」でつながるは、私にとっては新たな発見です!

「中辺路」ルートを歩いてみよう!

私の生まれ育った町は紀伊路を通るルートにあたります。

和泉式部になった気分で、紀伊路を通って中辺路ルートに入り、熊野本宮大社を目指してパワースポットである熊野古道を体感してみたいと思います。

もちろん、中辺路の途中までは文明の利器(車)を使いますが・・・。

中辺路は、見どころの人気スポットが多い、おすすめのコースのようです。

田辺を基点に、1日目はバスと徒歩で熊野本宮大社へ。

2日目は、田辺から車で熊野速玉大社・熊野那智大社へ。

予定は未定で、行き当たりばったりの旅ですが・・・。

少しだけ、熊野古道のイメージがつかめてきました。

しかし、平安の古に、険しい山道をよくぞ歩いていくことができたと感心させられますが・・・。

信じる心は、何事も成就させてしまうもんなんですね。

“百聞は一見にしかず”

パワースポット「紀伊山地の霊場と参詣道」を体感する旅を目指して・・・。

では、結果をお楽しみに・・・。

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