2017/06/29
今日から4日間『大人の休日倶楽部パス』でJR東日本・新幹線&在来線、乗り降り自由な旅の始まりです。
今日は、日本三景の一つ「松島」へ日帰りの旅に出かけました。
タイムスケジュール
(東北新幹線)東京駅13:20発「はやぶさ21号」⇒仙台駅14:52着
(仙石線)仙台駅15:22 発 ⇒松島海岸駅16:01着
松島にて滞在時間約1時間(五大堂・瑞巌寺)
(仙石線)松島海岸駅17:12発⇒仙台駅17:50着
(東北新幹線)仙台駅18:33発⇒東京駅20:28
芭蕉が夢見た「松島」
松島は、宮城県の松島湾内外にある大小260余りの諸島のことで、日本三景の1つに数えられています。
「松島」には260余りの島々があり、平安の世から歌に詠まれ、絵画に描かれる風光明媚なところです。
また、伊達政宗の瑞巌寺、五大堂など、様々な寺院があります。
1689年(元禄2年)に松尾芭蕉も「松島」を訪れました。
松尾芭蕉の「奥の細道」冒頭
「ももひきの破れをつづり、笠の緒つけかえて、三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて・・・」
これは長い旅に出る準備をしている芭蕉が、
聞きしに有名な松島の月風景が、心に浮かび上がる…という文章です。
かかりてには「月にかかる」と「心にかかる」がかかっているとされています。
芭蕉が夢見た美しい「松島」を表す、芭蕉らしい、粋な言葉です。
そんな美しい絶景「松島」ですが、今日は梅雨空の下、視界が悪く遠くまで見渡すことができません。
以前訪れた時は、観光船で船旅を楽しみました。
一度は、「松島湾一周コース」。あと一度は「塩釜から松島を渡るコース」
天気のいい日は、どちらのコースも最高に綺麗な松島湾を眺めることができます。
瑞巌寺
♠瑞巌寺は正式名称を「松島青龍山瑞巌円福禅寺」といい、現在臨済宗妙心寺派の寺院。
♠平安時代・天長5(828)年、慈覚大師円仁により開創され、天台宗延福寺と称した寺が前身である。
♠鎌倉時代中期、執権北条時頼が円福寺と改称し、臨済宗建長寺派の禅寺に改める。
♠江戸時代、仙台62万石「伊達政宗」が現在の大伽藍を完成。
五大堂(国指定重要文化財)
現在の建物は慶長9年(1604)伊達政宗公が造営した、東北地方最古の桃山建築である。大きさ方三間(22.68尺=6.87m)、宝形造、本瓦葺。軒まわりの蟇股に、方位に従って十二支の彫刻が配してある。正面に掲げられている額には「五太堂」と彫られているが、正確には「大」が正しい。揮毫は105世天嶺。「太」の字は筆の遊びであろう。
慈覚大師手彫りと伝えられる厨子内の五大明王(国重文、中央・不動 東・降三世 南・軍荼利 西・大威徳 北・金剛夜叉)は、平安時代中期に制作された秘仏で、33年に一度開帳される。次回の開帳は2039年の予定。祭礼日は8月20日。
現在の堂へ渡るすかし橋は、縦板が2枚しつらえられているが、もともとこの板はなく、はしご状であった。
横板の間隔も5寸(約15cm)程有り、江戸後期の紀行文に、恐ろしくて渡る事ができなかった人の事が紹介されている。
総門
慶長14年(1609)、伊達政宗によって建立された一間一戸袖塀つきの薬医門。
平成16年に修復工事が行われた。
掲げられている大額「桑海禅林」は当山105世天嶺性空の筆。
本堂
南東に面し、正面39.0m、奥行き25.2m
入母屋造・平屋・本瓦葺。慶長14年(1609)完成。
内部は禅宗方丈様式に武家邸宅の書院を加えた10室間取で、東・南・西三方に上縁・下縁を巡らしている。
庫裡(国宝)
庫裡は庫裏とも書かれる。禅宗寺院の台所である。
正面13.78m、奥行23.64m。単層切妻造本瓦葺で、大屋根の上にさらに入母屋造の煙出をのせる。
正面は千鳥破風の曲線が天を衝くようで、その下に豪壮な唐草が彫刻されている。
本来実用本位の建物に前述の唐草や花肘木の施されたことに政宗の美意識を窺える。
青龍殿(宝物館)
宝物館は保存修理が完了した本堂障壁画群と、寺伝来の什宝物を保存管理・展示・調査研究する為に新築され、平成7年(1995)秋に再開館した。
伊達家関連の絵画・茶器、臨済禅文化が創出した墨跡、寄進された絵画・書、松島に関する資料等を中心に展示する。
毎年4月、10月には特別展示室(上段の間、上々段の間)が公開される。
瑞巌寺アクセス
・仙石線JR松島海岸駅より徒歩5分
・東北本線JR松島駅より徒歩20分
(専用駐車場はありません)